• 検索結果がありません。

Typesetting Documents | TeX, LaTeX文書作成ソフト Scientific WorkPlaceWord | ライトストーン

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "Typesetting Documents | TeX, LaTeX文書作成ソフト Scientific WorkPlaceWord | ライトストーン"

Copied!
251
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Typesetting Documents

in

Scientific WorkPlace

r

and

Scientific Word

r

Third Edition

(2)
(3)

Typesetting Documents

in

Scientific WorkPlace

r

and

Scientific Word

r

Third Edition

A Guide to Typesetting with Scientific WorkPlace

and Scientific Word

Susan Bagby

George Pearson

MacKichan Software, Inc.

Translation

(4)

本書のいかなる箇所に関しても,電気的,機械的,カメラ撮影,筆写などの手段を問わず,勝手に復 元可能な媒体に記録したり,それを再利用することを禁じます. 本書の内容は予告無しに変更する ことがあります. また,出版者は本書の内容に責任を負うものではありません. 本書で解説するソ フトウェアは使用許諾書に利用者が同意する場合に限って利用でき,コピーすることが認められま す. 使用許諾書の内容に記載されている目的以外にコピーすることはできません.

Printed in Japan

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

商標について

Scientific WorkPlace, Scientific Word, Scientific Notebook お よ びEasyMathはMacKichan

Software社の登録商標です. EasyMathはScientific WorkPlace, Scientific Word および

Scien-tific Notebookに内蔵されている数式入力用のソフトウェアで,コマンドやメニューを操作するこ

とで,手書きの感覚で操作画面に数式を入力することができます.また,選択された数式処理コマン ドを内蔵の数式処理システム(MuPAD)に引渡し,その計算結果やプロットされたグラフを操作 画面に出力します. MuPADはSciFace社の登録商標です. AcrobatはAdobe Systems社の登録 商標です. TEX はアメリカ数学学会の商標です. TrueTEX はRichard J. Kinch氏の登録商標で す. pdfTEX はH`an Th´ˆe Th`anh氏に著作権があり, GPL(GNU Public License)に従う範囲で 利用できます. Windowsはマイクロソフト社の登録商標です. MathTypeはDesign Science社 の商標です. ImageStream Graphics FiltersとImageStreamはInso Kansas City Corporation の登録商標です:

ImageStream Graphic Filters Copyright 1991-1999

Inso Kansas City Corporation All Rights Reserved

そ の 他 の 商 標, 製 品 名 は 各 社 の 商 標 で す. 本 製 品 の ス ペ ル チ ェ ッ ク に は Proximity Linguistic

Technology社の製品の一部の機能が利用されています. スペルチェック機能を利用した場合に参

照される辞書は次に示す通りで,ソフトウェアはProximity Linguibase⃝R 社の製品です.

言語 出版社 語数 版権

(5)

本書はScientific WorkPlaceとpLATEX 2εを利用して作成しました.

Authors:Susan Bagby and George Pearson

Editorial Assistant: John MacKendrick

Compositor:MacKichan Software Inc.

Translator: Hideo Takahashi

(6)
(7)

vii

目次

第1章 はじめに 1

1.1 このマニュアルについて . . . 1

1.2 タイプセットの基本 . . . 3

1.3 マニュアルの記述について . . . 5

1.4 ヘルプ情報の取得 . . . 6

第2章 タイプセッティングの調整 9 2.1 注意事項 . . . 9

2.2 ページレイアウトの調整 . . . 10

2.3 フロントマターとバックマターの調整 . . . 24

2.4 文書本体の調整. . . 33

2.5 数学関連機能の調整 . . . 45

2.6 画像と表の調整. . . 50

2.7 その他のタイプセット調整. . . 60

第3章 タイプセット仕様とシェルの用法 69 3.1 タイプセット仕様の取扱い. . . 69

3.2 シェルの取扱い. . . 87

3.3 外部から入手した文書の取扱い . . . 90

3.4 外部機関から入手したタイプセット仕様の取扱い . . . 91

第4章 LATEXパッケージの用法 99 4.1 Accents . . . 100

4.2 Acronym . . . 101

4.3 Afterpage . . . 102

4.4 Algorithm . . . 103

4.5 Algorithmic . . . 104

4.6 Alltt . . . 105

4.7 AMSパッケージ群. . . 106

4.8 Answers . . . 108

4.9 Apacite . . . 108

(8)

4.11 Appendix . . . 109

4.12 Array . . . 110

4.13 Astron . . . 111

4.14 Authordate1-4 . . . 111

4.15 Babel . . . 112

4.16 Bar . . . 115

4.17 Bibmods . . . 115

4.18 Blkarray . . . 115

4.19 Boxedminipage . . . 116

4.20 Breakcites . . . 117

4.21 Caption . . . 118

4.22 Chapterbib . . . 118

4.23 Chbibref . . . 119

4.24 Chicago . . . 120

4.25 Cite . . . 121

4.26 Color . . . 123

4.27 Colortbl . . . 124

4.28 Comma . . . 125

4.29 Dcolumn . . . 126

4.30 Delarray . . . 126

4.31 Doublespace . . . 127

4.32 Drftcite . . . 127

4.33 Dropping . . . 128

4.34 Endnotes . . . 128

4.35 Enumerate . . . 129

4.36 Euler . . . 130

4.37 Exscale . . . 130

4.38 Fancybox . . . 131

4.39 Fancyhdr . . . 132

4.40 Fancyvrb . . . 134

4.41 Fix2col . . . 134

4.42 Flafter . . . 134

4.43 Float . . . 135

4.44 Fncychap . . . 136

4.45 Fontsmpl . . . 136

4.46 Footmisc . . . 137

4.47 Ftnright . . . 137

4.48 Geometry . . . 137

4.49 Graphicx . . . 138

(9)

ix

4.51 Helvet . . . 141

4.52 Hhline . . . 141

4.53 Hyperref . . . 142

4.54 Hyphenat . . . 142

4.55 Indentfirst . . . 143

4.56 Inputenc . . . 143

4.57 Latexsym . . . 143

4.58 Layout . . . 144

4.59 Lineno . . . 144

4.60 Longtable . . . 144

4.61 Lscape . . . 146

4.62 Ltxtable . . . 147

4.63 Makeidx . . . 147

4.64 Manyfoot . . . 148

4.65 Mathpazo . . . 148

4.66 Mathptmx . . . 148

4.67 Mathtime . . . 148

4.68 Minitoc . . . 149

4.69 Multicol . . . 150

4.70 Natbib . . . 151

4.71 Newapa . . . 153

4.72 Newpnts . . . 153

4.73 Nomencl . . . 153

4.74 Nopageno . . . 155

4.75 Numinsec . . . 155

4.76 Overcite . . . 156

4.77 Paralist . . . 156

4.78 Parallel . . . 156

4.79 Picins . . . 157

4.80 Pifont . . . 157

4.81 Placeins . . . 157

4.82 PointsとNewpnts . . . 158

4.83 Portland . . . 159

4.84 PSNFSSパッケージ群. . . 160

4.85 Ragged2e . . . 162

4.86 Relsize . . . 162

4.87 Remreset . . . 163

4.88 Revsymb . . . 164

4.89 Rotating . . . 164

(10)

4.91 Sectsty . . . 166

4.92 Setspace . . . 169

4.93 Showidx . . . 170

4.94 Showkeys . . . 170

4.95 Showlabels . . . 171

4.96 Sidecap . . . 171

4.97 Slashed . . . 173

4.98 Subfig . . . 174

4.99 Subfigure . . . 177

4.100 Subfloat . . . 177

4.101 Supertabular . . . 178

4.102 Tabularx . . . 178

4.103 Textcase . . . 179

4.104 Theorem . . . 179

4.105 Times . . . 181

4.106 Titlesec . . . 181

4.107 Titletoc . . . 182

4.108 Tocbibind . . . 182

4.109 Tocloft . . . 183

4.110 Ulem . . . 183

4.111 Url . . . 184

4.112 Varioref . . . 185

4.113 Verbatim . . . 186

4.114 Version . . . 186

4.115 Wrapfig . . . 188

4.116 Xr . . . 189

4.117 Xtab . . . 189

第5章 トラブルシューティング 191 5.1 プログラムエラーを解決する . . . 192

5.2 LATEXエラーを解決する . . . 197

5.3 破損した文書を修復する . . . 223

付録A 日本語文書補遺 227 A.1 用紙設定 . . . 227

A.2 jsclassの特長. . . 230

A.3 サムネイルの設定 . . . 231

A.4 日本語文書のトラブルシューティング . . . 232

(11)

1

1

はじめに

Typesetting DocumentsはScientific WorkPlace (SWP)およびScientific Word (SW) を利

用する上で必要となるLATEXに関する技術的な事柄を解説したものです.この版はSWPおよび SW 3.5, 4, 5に お け る タ イ プ セ ッ テ ィ ン グ に 関 す る 広 範 な 情 報 を 含 ん で い ま す. 特 殊 な タ イ プ

セット効果を実現するための数々の技法を紹介する他に,今回新たにトラブルシューティングに関 する章を追加しました.

1.1

このマニュアルについて

本書の目的とするところは次の3点です.

• タイプセッティングに関連する共通的な技術課題,質問事項に答えること.

• 文書作成の土台となるシェルの選択を的確に行えるようにすること.

• 目的の文書デザインを実現するためにタイプセット仕様やシェルをどう調整したら良いか

を説明すること.

この目的を達成するために,読者の方々にとって最も関心の高い項目から始めます. すなわち SWPとSWを用いたLATEXタイプセッティングに関する共通的な質問事項について取り上げ,

解決法を説明します. 第2章「タイプセッティングの調整」では,ページレイアウト,文書要素,表, 図,数式のタイプセッティングに関する調整方法について解説します.

第3章「タイプセット仕様とシェルの用法」ではLATEX文書の構造についてまず簡単に説明し ます. そこではタイプセット仕様がどのように機能するか,またシェルの選択をどうしたら良いか について触れます. シェルとはテンプレートのことで,文書の作成は最初にテンプレートを選択す ることから始まります. 著者や出版社の希望するデザインがある場合は,それに適したテンプレー トを選択することが大切です. 文書の構成,様式は,選択したシェルの属するドキュメントクラス, それに付随したLATEXパッケージ,さらにはTEXコマンドの直接入力によって影響されます. ま たこの章では外部から得られたタイプセット仕様の取り扱い等についても解説します.

第4章「LATEXパッケージの用法」では,プログラムにあらかじめ用意されているLATEXパッ ケージによりタイプセット機能がいかに拡張されるかについて説明します.

(12)

プ ロ グ ラ ム で 利 用 で き る 英 語 シ ェ ル の 出 力 イ メ ー ジ は A Gallery of Document Shells for

Scientific WorkPlace and Scientific Word マニュアルにあり, PDF形式のファイルで製品

CD-ROMに収納されています. このファイルを参照することによって,選択したシェルのタイプセッ

ティング仕様をある程度把握できます.またタイプセッティングした文書の簡単な説明も記述され ています.

Scientific NotebookとScientific Viewerにはタイプセッティング機能がありませんので,本マ

ニュアルの記述内容は関係しません. マニュアルではタイプセッティングを用いない文書作成のプ ロセスについては言及していません. またStyle Editor用のシェルについても解説していません.

Style Editorに関する情報は,オンラインヘルプを参照してください(オンラインヘルプについて

は6ページを参照).

本マニュアルでは,SWPやSWのインストレーションは既に完了していることを想定していま す.ある種の操作については本マニュアル中でも触れていますが,詳細は次のマニュアルを参照し てください.

Getting Started with Scientific WorkPlace, Scientific Word, and Scientific Notebook

Creating Documents with Scientific WorkPlace and Scientific Word

Doing Mathematics with Scientific WorkPlace and Scientific Notebook

本マニュアルで記載している内容はSWP,SWのバージョンによって多少異なる場合がありま す. そのような箇所ではお使いのバージョンに対応する項を参照ください.

本書は読者がTEX(Donald Knuth氏によって設計された数式タイプセット用プログラミング 言語),およびLATEX(Leslie Lamport氏が開発したマクロ集で,章立てや目次といった文書の 構成に関する機能をTEXに付加します)の基本知識をお持ちであることを前提に記述されてい ます. またTEXとLATEXの機能をWindows環境で提供するものが,欧文書の場合はTrueTEX

Software社のTrueTEXであり,和文書の場合はpLATEXです. SWP,SW v5.xの場合,双方とも

にPDFサポート機能を含んでいます.

マニュアルにはTEXやLATEX,ドキュメントクラス, LATEXパッケージ,タイプセットオプショ ン,ドキュメントシェルに関する記述が多く含まれています. TEXやLATEXに関する基礎的な知 識はこれらの要素が相互にどう関連するかを理解する上で有用ですが, TEXおよびLATEXの包括 的な説明は本書の域を越えるものです. より詳細が必要な場合には次の文献やウェブサイトを参照 してください. 翻訳書や日本語の優れた解説書も市販されています.

The TEXbook by Donald E. Knuth

LATEX, A Document Preparation Systemby Leslie Lamport

The LATEX Companion by Michel Goossens, Frank Mittelbach, and Alexander SamarinA Guide to LATEX: Document Preparation for Beginners and Advanced Usersby Helmut

Kopka and Patrick W. Daly

The TEX Users Groupウェブサイトhttp://www.tug.org

• Usenetのcomp.text.texニュースグループ

• pLATEX2εfor Windows Another Manual(乙部厳己,江口庄英)

(13)

1.2 タイプセットの基本 3

1.2

タイプセットの基本

SWPとSWのv3.0以降ではLATEXタイプセッティングを利用する場合と,利用しない場合の

出力が可能です. このマニュアルではタイプセッティングに関して解説します. たとえ製品に関す る基本知識をお持ちの場合でも,タイプセットの仕掛けについて理解を深めることは大切なことで す. なお製品に関する基礎的な情報はオンラインヘルプや,マニュアルCreating Documents with

Scientific WorkPlace and Scientific Wordを参照ください.

v5ではLATEXタイプセットを用いた高品位の文書をPDF形式で出力することを可能にしまし

た. これによりSWP,SWで作成した文書を異なるプラットフォームに持ち込みPDFビューワ で見るといったことが可能になりました.

本マニュアルでは, LATEXを利用した文書のタイプセット処理をそれぞれタイプセットコンパ イル,タイプセットプレビュー,タイプセット印刷と呼びます. またPDF形式へのタイプセット 処理を,それぞれタイプセットPDFコンパイル,タイプセットPDFプレビュー,タイプセット

PDF印刷と呼びます. これらの処理はすべてタイプセットメニューにあるコマンドまたはタイプ

セットツールバー上のボタンから実行します. 一方,タイプセッティングを用いない出力方法はプ レビュー,印刷と呼びます. これらの処理はファイルメニューのコマンドまたは標準ツールバー上 のボタンから実行する点でタイプセットの場合と操作法が異なります.

1.2.1

タイプセットを用いた文書作成

LATEXによる文書作成の場合, LATEXによるコンパイルを行い,細かいタイプセットが施された

DVI(Device Independent)ファイルを生成します. DVIファイルにはクロスリファレンス,目

次,数式番号などの構成要素が自動的に生成される場合があります. その後プログラムはタイプ セットプレビューワやタイプセットプリンタにDVIファイルを転送します.

v5ではPDFによるタイプセッティングが可能となりましたが,処理自体はLATEXによるタイ

プセッティングと同様です. ただPDFファイルが生成される点が異なります. DVIファイルのよ うに, PDFファイルは細部にわたるタイプセット処理が施された文書ファイルです. DVIファイ ルと同様,ある種の構成要素は自動的に生成されます. またhyperref パッケージを組み込んだ場 合,ハイパーテキストリンクが生成されます. PDFファイルには必要なフォントが埋め込まれ,ま た設定によっては,グラフィックデータがPDFビューワに適した形式に変換されます. プログラ ムはお使いのPDFソフトウェアにファイルを送り,画面やプリンタ上に文書が表示されます.

PDFファイルもDVIファイルも外見上はほとんど変わりません. しかしタイプセット処理し

た文書のクオリティは,ドキュメントウィンドウ上で表示される文書やタイプセットを経ずに出力 した文書とは大きく異なります.

文書がどのようにタイプセットされるかは次の3つの情報源からなるタイプセット仕様によっ て決まります. これらは最初に選択するシェルファイルとリンクしています.

• タ イ プ セ ッ ト 仕 様: 一 群 のTEXお よ びLATEXコ マ ン ド を 含 む フ ァ イ ル か ら な り, タ イ プ

セットの様式を詳細に規定します.

(14)

• 文書のプリアンプル部や本体に埋め込まれたLATEXコマンド.

なおタイプセットを行わない場合には,これらの情報は文書の様式に何ら影響を及ぼしません. 本マニュアルでは,これらタイプセット仕様をSWPやSWの中からどう操作,変更するかにつ いて説明します. しかしTEXやLATEXに十分精通しておられる場合を除いて,タイプセット仕様 に広範な変更を及ぼすことは推奨できません.

◮文書をタイプセットする

1. v5.xの場合,タイプセッティングに関する出力オプションを設定します.

(a)タイプセットメニューから出力選択を選択します. (b)出力する形式を選択します. デフォルト設定はDVIです. (c)PDFファイルを作成する場合は次のようにします.

i. タイプセット:一般的な設定 と操作し,ダイアローグボックス下部に表示される

.texリンクのターゲットを.pdfに変換 にチェックを付けます. これによってハ

イパーテキストリンク中にある.tex拡張子が.pdfに変換されます.

ii. PDF画像設定ボタンをクリックし,タイプセット処理の過程でエクスポートされ

る画像とプロットのファイル形式と位置を指定し,OKボタンをクリックします. (d)OKボタンをクリックします.

2. タイプセットの種別(TEXまたはPDF)をタイプセットツールバーのボタンで,あるいは

タイプセットメニューのコマンドから選択します.

メニュー コマンド ボタン

タイプセット コンパイル

タイプセット プレビュー

タイプセット 印刷

メニュー コマンド ボタン

タイプセット PDFコンパイル

タイプセット PDFプレビュー

タイプセット PDF印刷

3. コンパイルを選択した場合,関連するオプションを選択してOKボタンをクリックします.

コンパイルダイアログボックスでは生成されるファイルの名前と位置が表示されます.

4. プレビューまたは印刷を選択した場合, LATEXを実行する回数を指定します.

プログラムは必要に応じて文書をコンパイルし,またその経過は.logファイルに出力され ます. コンパイルが終了すると,プログラムはTEXプレビューワを使って文書を画面上に 表示するか,指定されたプリンタに出力します. PDFタイプセットを選択した場合には,プ ログラムはPDFビューワを起動して文書を表示するか,印刷を行います.

またTEXプレビューワまたはPDFビューワから印刷を行うことも可能です.

1.2.2

タイプセットを用いない文書作成

(15)

1.3 マニュアルの記述について 5

容と余り変わりません.

タイプセットを行わない場合,文書の様式は次の3つの情報によって規定されます. これらはタ イプセットの場合と同様,選択されたシェルファイルとリンクしています.

1. スタイルファイル: ドキュメントウィンドウ内や印刷時のタグの表示方法を規定します.

2. ページ設定仕様.

3. 印刷オプション.

こ れ ら に 関 す る 詳 細 は, オ ン ラ イ ン ヘ ル プ と マ ニ ュ ア ルCreating Documents with Scientific

WorkPlace and Scientific Wordを参照してください. これらの設定内容はタイプセットの処理

に影響を与えるものではありません. スタイルはあくまで,ドキュメントウィンドウ内での表示様 式をコントロールするだけです.

1.2.3

出力結果の違い

SWPやSWを使用する場合,生成される文書の様式はタイプセットを行うか否かによって大き

く異なります.

タ イ プ セ ッ ト を 用 い る と,プ ロ グ ラ ム は 文 書 を コ ン パ イ ル し,数 々 の 文 書 要 素( 目 次,図 表 リ スト, クロスリファレンス,注釈,数式番号,索引,文献目録)を自動生成します. さらにLATEX, pdfLATEXはハイフネーション,カーニング,リガチャー,ラインブレークなどの処理を行います.

タイプセットを用いない場合,これらの処理は実行されませんので,文書要素の自動作成は行わ れず,操作画面上の内容とほとんど変わらないものが出力されることになります.

1.3

マニュアルの記述について

マニュアルの中で利用する用語について説明します. Windowsの基本的な用語については,こ こでは説明しません. Windowsに関して不明の単語や用語がある場合はWindowsの解説書を参 照してください.

1.3.1

マウスの用法

(16)

ポインタ 意味

文字列上にある時

数式上にある時

選択範囲のドラッグ中

選択範囲のコピー中

右ボタンを使った選択範囲のコピー中,または,ドラッグ中

画像のパン中

画像のリサイズ中

ハイパーテキストリンク上にある時

またSWPは数式処理計算の実行中,計算エンジンのポインタを表示します.

マニュアルではWindowsの標準的な用語を使ってマウスの操作方法を示します. ただしマウス ボタンのデフォルト設定は変更されていないものとします.

• マウスを目的の位置に移動し,左右どちらかのボタンを一回押し,離すことをクリックと言

います.

• マ ウ ス を 目 的 の 位 置 に 移 動 し,左 ボ タ ン を 素 早 く 二 回,連 続 し て 押 す こ と を ダ ブ ル ク リ ッ

クと言います.

• マウスを目的の位置に移動し,左ボタンを押しながら移動し,範囲を選択することをドラッ

グと言います.

一般のWindowsアプリケーションの場合と同様,マウスの右ボタンをクリックしてコンテキス トメニューを表示させることができます.

アプリケーションキー を押してコンテキストメニューを表示することもできます.

1.4

ヘルプ情報の取得

製 品 付 属 の マ ニ ュ ア ル に 加 え,オ ン ラ イ ン ヘ ル プ やMacKichan Software,ラ イ ト ス ト ー ン の ウェブサイトからSWP,SWに関する情報を入手することができます. それでも必要な情報が見 つからない場合はテクニカルサポートまでご連絡ください. また随時フォーラムやメーリングリス トで情報を提供しています. MacKichan Software社が出版しているマニュアルの正誤表は次の

URLにあります: http://www.mackichan.com/techtalk/errata.html.

1.4.1

オンラインヘルプ

SWP,SW上からオンラインヘルプにアクセスでき,製品のコマンドや操作方法(計算処理にお

(17)

1.4 ヘルプ情報の取得 7

LATEXパッケージ等に関する情報も含まれています. さらに付帯する2つのプログラムStyle

EditorとDocument Managerについては,それぞれが固有のオンラインヘルプシステムを実

装しています.

◮ヘルプメニューからヘルプ情報を取得する

コマンド 機能

目次 オンライン情報の一覧

検索... ヘルプトピックの検索

索引 数式処理のテクニック,一般情報,

リファレンスライブラリ等への索引

MacKichan Software社の MacKichan Software社へのリンク

ウェブサイト

登録... プログラム登録とライセンスの取得

機能の確認... 利用可能な機能の一覧. シリアル番号の 変更

ライセンス情報 ライセンス登録に関する情報

バージョン情報... インストールした製品の情報

Note F1キーを押すとヘルプの目次が表示されます.

1.4.2

補足技術資料

プ ロ グ ラ ム と と も に 提 供 さ れ る 以 下 の 技 術 情 報 も 参 考 に し て く だ さ い. こ れ ら の フ ァ イ ル は SWP,SWで直接開くことができます.

• Help\Generalフォルダのtechrefv5.texファイルには, v5.xに関する技術情報が記載

されています.

• Playフォルダには,SWPでの数式処理に関するサンプルファイルが用意されています.

• SWSamplesフォルダには次の文書があります.

– SWP,SWに含まれるLATEXパッケージの用例,説明資料

– OptionsPackagesLaTeX.texファイルには,製品が提供するオプションやパッケージ,

その他のTEX関連項目に関する説明と,それら情報へのリンクがあります.

– BibTeXBibliographyStyles.texファイルは製品に付帯するBibTEXスタイルファ

イル(.bst)の一覧とその説明を含んでいます.

1.4.3

テクニカルサポートを利用する

(18)

http://www.mackichan.com/techtalk/knowledgebase.html http://www.mackichan.com/techtalk/UserForums.htm

日本語での情報については株式会社ライトストーンのウェブサイトをご覧ください:

http://www.lightstone.co.jp/

E-mail,電話, FAXにて受け付けています. 問題の確認や解決のためにファイルが必要となる場合

には, E-mailにてご相談ください.

お問い合わせの際は出来るだけ細かくトラブルの内容やご要望をお伝えください. 現象を再現し 問題解決を早めることができます. 電話にてご相談の際は,製品を操作できる場所からご連絡くだ さい.

テクニカルサポートへお問い合わせの際は,次の情報をご用意ください.

• 製品名

• 製品のバージョンとビルド番号(ヘルプ:バージョン情報)

• シリアル番号(ヘルプ:機能の確認)

• お使いのWindowsのバージョン

• ネットワークカードを含むハードウェアの構成

• どんな操作をした時に,どのような現象が発生したのかを記したメモ

• メッセージが表示された場合は,そのメッセージの内容

◮テクニカルサポートの連絡先

• 日本でのテクニカルサポートは,総代理店の株式会社ライトストーンが対応いたします. 対

応時間は平日午前10時から午後5時までです(日本時間).

E-mailアドレス: tech@lightstone.co.jp

FAX: 03-5600-6671 TEL: 03-5600-7202

1.4.4

最新情報の取得

プログラムに関する技術的な最新情報をウェブサイトにて随時公開しています. またTEXや

LATEXに関するリンクサイトの一覧も用意されています. またユーザフォーラムやメーリングリ

ストを使った技術情報の共有も推進しています.最新情報の取得やメーリングリストへの登録の際 は次のウェブサイトをご利用ください.

http://www.mackichan.com.

日本語での情報については次のウェブサイトをご覧ください.

(19)

9

2

タイプセッティングの調整

SWPやSWで作成した文書がどのような形で仕上がるかはタイプセット仕様によって規定さ

れますが,どのようなタイプセット仕様が用いられるかは選択したシェルに依存します. 文書作成 時に選択したシェルが目的に合致したものであれば,プログラムからのわずかな調整のみで満足す る結果が得られるでしょう. 一旦満足のゆく文書が得られたなら,それをシェルとしてエクスポー トし,再利用を図ることができます. LATEXの文書構造やシェルの選択に関する詳細は第3章「タ イプセット仕様とシェルの用法」を参照してください.

この章ではユーザの方々からしばしばいただくタイプセッティングに関する質問事柄について 説明します. 具体的にはページレイアウト,フロントマターとバックマター,表,グラフィックス, 数式などに関する事項を含みます. この章の最後にはタイプセッティングの機能を拡張するパッ ケージの一覧を用意しました. TEXやLATEXに関する基本知識をお持ちで,SWPやSWの機能 に習熟しておられる場合には,この章に書かれている情報だけで十分かも知れません.

関連する情報はオンラインヘルプの他,SWSamplesフォルダ中のOptionsPackagesLaTeX.tex ファイルやTEX, LATEX参照文献(2ページ)の中に見出すことができます.

Note 本章で記述する内容に関する具体的操作方法は第3章を参照してください.

タ イ プ セ ッ ト を 行 う に 際 し,欧 文 の 場 合 と 和 文 の 場 合 で は 処 理 系 が 全 く 異 な り ま す. 欧 文 の 場 合, TrueTEXやpdfTEXが 主 要 コ ン ポ ー ネ ン ト と な り ま す が, 和 文 の 場 合 に は

pLATEX, dviout, dvipdfmxといった別のプログラムが処理を行います. 従って本章に記

載する内容も欧文と和文とでは異なったものとなる場合があります. 基調は欧文とします が,和文固有の情報については適宜補足します.

✂ ¡

Jのマークに御注意ください.

2.1

注意事項

ここで提言するタイプセット仕様の調整方法はあくまでSWPやSWを通して行うもので,直 接TEXやLATEXコードに手を加えようというものではありません. 具体的にはドキュメントクラ スオプションの変更(71ページ参照), LATEXパッケージの追加と変更(80ページ参照),文書中 へのTEXコマンドの挿入(85ページ参照)といった操作を含みます. これらの技法はDVIタイ プセットのみならず, PDFタイプセット(v5.x)にも有効です.

(20)

しょう. しかし特異な組合せでパッケージを追加したような場合にはLATEXとしてコンフリクト が生じ,うまくゆかない場合もあります. Style Editorシェルを利用して文書を作成している場合 には, Style Editorを用いて変更を行った方が無難でしょう. Style Editorは独自のマクロを使っ ていますので,本書で解説する方法は適用できません.

ユーザが独自のLATEXタイプセット仕様を用いて文書を作成している場合,本書で紹介する技 法が思わぬ結果を招く場合があります. すなわち,製品として提供されているタイプセット仕様以 外を用いて作成された文書に関してはサポートを致しかねます. またある種のLATEXパッケージ は単に互換性維持のため,あるいはユーザの便宜を図るために提供されており,SWPやSWの動 作と矛盾を来たす場合があり得るという点にもご注意ください.

本書で提案する技法の中にはLATEXとしての通常の処理をバイパスするものがあり,予想外の 結果を招く場合があります. また中には文書のプリアンブル中にLATEXコードを埋め込んだり,

LATEXにコマンドを直接発行するケースもあります. いずれにせよ文書中にTEXフィールドを追

加したり, TEXコードを埋め込むという操作は,文書の構成を損なう危険性を持っているという点 に十分留意してください.

Important 一見些細なコーディングエラーであっても大きな,そして好ましくない結果を招く場

合があります. エラーによってコンパイルが失敗したり,文書が修復不能な状態に置かれた りすることもあります. ここで述べる編集作業を行う場合には事前に文書のバックアップを 取っておきましょう.

最も大切なことは, TEXやLATEXに十分精通していない限り,タイプセット仕様に広範な修正 を施すべきではないということです.

2.2

ページレイアウトの調整

ページレイアウトのわずかな調整が完璧なタイプセット結果をもたらす場合もあります. 最も簡 便な方法はクラスオプションを変更することで,本セクションで紹介する技法の多くがそれを利用 しています. クラスオプションは用紙サイズ,本文の文字サイズ,タイトル情報,用紙の向き,段組 み等,ページレイアウトと文書デザインの根本的な部分をコントロールします. LATEXクラスオプ ションに関する詳細は72ページを参照ください.

Remember 文書を編集する際は,必ずバックアップを取っておきましょう.

2.2.1

余白を変更する

余白とは言っても2つの種類に注意する必要があります. 一つはタイプセットを行わない場合に 設定されるもの,もう一方はタイプセットを行う場合に設定されるものの2つです. タイプセット を行わない場合,余白の調整はページ設定仕様によって行われます. ファイルメニューの中のペー ジ設定をクリックすることによりこれらの仕様にアクセスできます.ただしこれらページ設定仕様 を変更したとしてもタイプセットの処理には何ら影響が及ばないという点に注意してください.

(21)

2.2 ページレイアウトの調整 11

定義されているため,用紙サイズの選択を変えると余白の設定も変ります. 例えばLATEX article クラスの場合,レターサイズ(81

2x11インチ)を選択すると,四辺の余白は約17

8 インチと設定さ れますが, A4サイズではその値は微妙に異なります. 余白の調整は,通常用紙サイズに関係なく,

geometryパッケージを追加することで可能になります(137ページ参照). またセクション「ヘッ

ダーとフッターの変更」(13ページ)にも関連する情報が記述されています.

余白部を小さくする

geometry パッケージを追加するだけで余白の設定は変ります. これはLATEXがgeometryパッ

ケージの規定を優先させるためです. 例えば標準のLATEXarticleクラスにgeometryパッケージ を追加すると,余白設定は左右と上が15

16 インチ,下が2インチとなります.

余白の設定を変更する

余白の設定に関しては,geometryパッケージのデフォルト設定を用いることもできますが,文 書のプリアンブル部にコマンドを追加することで適宜変更も可能です.

◮文書の余白を変更する

1. geometryパッケージを文書に追加します.

2. タイプセットメニューからプリアンブルを選択します.

3. 入力ボックス内でマウスをクリックします.

4. 一番下の行に次のコードを入力します.

\geometry{left=win,right=xin,top=yin,bottom=zin}

ここでwとxはそれぞれ左と右の余白,y は上,zは下の余白の大きさを意味しています. この例では長さの単位をインチで指定していますが,以下に示すような計測単位を用いるこ ともできます.

単位 値

sp スケールポイント(65536 sp = 1 pt)

pt ポイント( 1 72.27 in)

bp ビッグポイント(1 72 in)

dd ディディットポイント(0.376 mm)

mm ミリメートル

pc パイカ(12 pt)

cc シセロ(12 dd)

cm センチメートル

in インチ

(22)

2.2.2

ラインスペースを変更する

SWPやSW で は タ イ プ セ ッ ト 文 書 の ラ イ ン ス ペ ー ス( 行 間 値 )を 調 整 す る マ ル チ ラ イ ン ス

ペース機能を利用できます. ラインスペースの初期値は,文書作成時に選択したシェルに対応し たタイプセット仕様によって規定されます. あるものはラインスペースを変更できるクラスオプ ションを用意していますが,そうでないものもあります. しばしばラインスペースの制御は印刷 品質とリンクした形で提示されますが(draftmanuscriptの場合にダブルスペース,final

camera-ready の場合にシングルスペース),本来は別個のものです. クラスオプションのチェッ

クと変更については, 73ページのLATEXクラスオプションの項を参照ください.

ラインスペース変更のためのクラスオプションが設定されていない場合には,setspaceパッケー ジを利用する方法があります. このパッケージを利用することによって,シングル, 1.5行,ダブル スペースの選択が可能となり,それを文書全体,あるいはその一部に適用できます. ラインスペー ス以外の面で満足のゆくシェルが見出されたなら,あとはsetspaceパッケージを追加するだけで ラインスペースを自在に変更できるようになります.

SWP やSW の 旧 バ ー ジ ョ ン で 作 成 し た 文 書 の 中 に は, setspace パ ッ ケ ー ジ の 旧 版 で あ る

doublespaceパッケージを使用している場合もあるかもしれません. doublespaceパッケージはプ

ログラムに内蔵され,メニューから選択できるようにもなっていますが,これはあくまで互換性を 確保するために用意しているに過ぎません. 今後はsetspaceパッケージを利用してください. ま たStyle Editorシェルを用いて作成された文書の場合,これらのパッケージは機能しない可能性 があります. Style Editorシェルの場合には, Style Editorの編集機能を利用してラインスペース 調整を行ってください.

◮文書全体のラインスペースを変更する

1. setspaceパッケージを文書に追加します.

2. v4.0以降の場合は次のように操作します.

(a)タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタ イプセットメニューからオプションとパッケージを選択します.

(b)パッケージオプションのタブを選択します.

(c)利用中のパッケージのリストからsetspaceを選択して編集ボタンをクリックします. (d)カテゴリボックスでLine Spacingを選択します.

(e)オプションボックス中から適当な行間値を選択します. (f)OKボタンを2回クリックして操作画面に戻ります.

より以前のバージョンを使用している場合は次のように操作します.

(a)タイプセットメニューからプリアンブルを選択し,入力ボックス内でマウスをクリック します.

(b)最下行に\singlespacing,\onehalfspacing,\doublespacing のいずれかを入力 します.

(23)

2.2 ページレイアウトの調整 13

◮文書の一部のラインスペースを変更する

1. setspaceパッケージを文書に追加します.

2. ラインスペースを調整したい段落の先頭にカーソルを位置付けます.

3. TEXフィールドを挿入します.

4. 入力ボックスに次のいずれかの方法でコードを入力します.

• \singlespacing,\onehalfspacing,\doublespacing の一つを入力する.

または

• \setstretch{x} と 入 力, た だ しx は 空 行 の 数. 例 え ば コ マ ン ド \setstretch{3}

と入力すれば3行のスペースが生成されます.

5. OKボタンをクリック.

6. 元のラインスペースに復帰したい場所にカーソルを位置付けます.

7. ステップ3から5を繰り返します.

2.2.3

本文のフォントサイズを変更する

ほとんどのドキュメントクラスは本文用のフォントサイズとしてデフォルトの設定値を持って います. その場合クラスオプションを指定することにより設定の変更が可能です. 本文用のフォ ントサイズはその他のタイプセット仕様,例えば添え字のサイズ等,を規定する際の拠りどころと なっている点に注意してください.またある種のタイプセット仕様はフォントサイズの設定値より 優先することがある点にも留意が必要です.

◮クラスオプションを使って本文用フォントサイズを変更する

1. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタイプ

セットメニューからオプションとパッケージを選択します.

2. クラスオプションタブを選択して編集ボタンをクリックします.

3. カテゴリボックスでBody text point sizeを選択します.

4. オプションボックスで目的のフォントサイズを選択します.

5. OKボタンをクリックします.

6. OKボタンをクリックして操作画面に戻ります.

2.2.4

ヘッダーとフッターを変更する

多くのタイプセット仕様は種々のLATEXカウンタを利用してヘッダーとフッターの内容を自動 生成します(例えばページ番号とか章や節の見出しなど). しかし場合によってはヘッダーやフッ ターの内容あるいは形式を変更したいとか,特定のページに対してはヘッダーやフッターの出力を 抑止したいといったニーズが生ずる場合があります. 2つのパッケージ— fancyhdrgeometry (132ページと137ページ を参照) を使えばこれら の変更の多くが 容易に行えます. 残りは

(24)

ヘッダーとフッター情報の指定

LATEXはタイプセット仕様中の情報及び章や節の見出しとからヘッダーとフッターを自動的に

生成します. しかしfancyhdrパッケージの追加とか,プリアンブルや本文中に適切な変更を加え ることにより,このプロセスを変えることができます.とは言っても,特定のページ,例えば表紙と か章や節の先頭ページにおいては,タイプセット仕様が優先されることもあります. プリアンブル ではなく本文中にTEXコマンドを挿入することにより,特定のページのヘッダーとフッターを制 御することも可能です. さらに特定のページではヘッダーとフッターの出力を抑止したいといった 場合も想定されます. 具体的なやり方については15ページを参照ください.

以下の例では,文書の表題を右寄せでヘッダー部に,著者名は左寄せでフッター部に,ページ番 号は右寄せでフッター部にセットする方法が記載されています. ステップ4にあるコマンドを参 考にしてご希望のヘッダーとフッターを作成してください.

◮文書全体に対するヘッダーとフッター情報を指定する

1. 文書にfancyhdr パッケージを追加します.

2. タイプセットメニューからプリアンブルを選択します.

3. 入力ボックスの適当な場所をクリックします.

4. 一番下に新しい行を追加してヘッダーとフッターの内容(左方部,中央部,右方部)を指定

します(%に続く情報はコメントです. なくても構いません).

\pagestyle{fancy}

\lhead{} %ヘッダーの左方部を空白にしておきます

\chead{} %ヘッダーの中央部を空白にしておきます

\rhead{Title of This Document} %ここに入力した文字をヘッダーの右方部に表記し

ます

\lfoot{By Author} %ここに入力した文字をフッターの左方部に表記します

\cfoot{} %フッターの中央部を空白にしておきます

\rfoot{Page:\ \thepage} %ページ番号をフッターの右方部に表記します

\renewcommand{\headrulewidth}{0pt} %ヘッダー下の罫線が表示されません

\renewcommand{\footrulewidth}{0pt} %フッター上の罫線が表示されません

5. OKボタンをクリックします.

◮選択したページに対するヘッダーとフッター情報を指定する

1. 文書fancyhdr パッケージを追加します.

2. ヘッダーとフッターの情報を設定したい目的のページにカーソルを位置付けます.

3. 次に示すコマンドをカプセル化したTEXフィールドとして挿入します.

必要に応じてコマンドを編集してください(%に続く情報はコメントです. なくても構い ません).

\thispagestyle{fancy}

\lhead{} %ヘッダーの左方部を空白にしておきます

(25)

2.2 ページレイアウトの調整 15

\rhead{Title of This Document} %ここに入力した文字をヘッダーの右方部に表記し

ます

\lfoot{By Author} %ここに入力した文字をフッターの左方部に表記します

\cfoot{} %フッターの中央部を空白にしておきます

\rfoot{Page:\ \thepage} %ページ番号をフッターの右方部に表記します

\renewcommand{\headrulewidth}{0pt} %ヘッダー下の罫線が表示されません

\renewcommand{\footrulewidth}{0pt} %フッター上の罫線が表示されません

4. OKボタンをクリックします.

ヘッダーとフッターの出力を抑止する

個別のページに対しヘッダーとフッターの出力を抑止することができます. さらに16ページに 示した例のように,ヘッダーやフッター用のスペースをつぶしてしまうといった少々乱暴な方法 に訴えることも可能です. なお標準のLATEXページレイアウトについては75ページを参照くだ さい.

◮個別のページでヘッダーとフッターの出力を抑止する

1. ヘッダーやフッターの出力を抑止するページにカーソルを配置します.

そ の ペ ー ジ に セ ク シ ョ ン の 見 出 し が あ る 場 合 は, 見 出 し よ り 後 ろ に カ ー ソ ル を 位 置 付 け ます.

2. カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

3. 入力ボックスに\thispagestyle{empty}と入力してOKボタンをクリックします.

文書をタイプセットプレビューすると書籍の部や章の先頭ページには変更が及ばず,他のページ と異なる扱いを受けていることが分かるでしょう. この場合には個々のページごとにヘッダーや フッターの出力を抑止する必要があります.

14ページに記載されているように,fancyhdrパッケージを用いて特殊なヘッダーとフッターを

作成したとして,特定のページだけ出力を抑止したいとします. 特に章や節の先頭ではページ番号 を打ちたくないかもしれません. fancyhdrパッケージの動作を抑制するには次のように行います.

◮fancyhdrで生成されたヘッダーとフッターを抑止する

1. ヘ ッ ダ ー や フ ッ タ ー の 出 力 を 抑 止 す る ペ ー ジ に カ ー ソ ル を 配 置 し,カ プ セ ル 化 し たTEX

フィールドを挿入します.

2.入力ボックスに\thispagestyle{plain}と入力してOKボタンをクリックします.

ヘッダースペースとフッタースペースの様式を変更する

1ページ中に収容できる情報量を増やしたい場合,ヘッダーやフッターの領域を削除して本文用

(26)

きます. そのためにはfancyhdr パッケージとプリアンブル中のTEXコマンドを併用します.

◮文書全体からヘッダーとフッターのスペースを削除する

1. タイプセットメニューからプリアンブルを選択し,入力ボックスの適当な場所をクリックし

ます.

2. 最 下 行 に 新 し い 行 を 作 成 し て \pagestyle{empty}と 入 力 し, OKボ タ ン を ク リ ッ ク し

ます.

3. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタイプ

セットメニューからオプションとパッケージを選択します.

4. パッケージオプションタブを選択します.

5. geometryパッケージを文書に追加します.

6. 利用中のパッケージリストからgeometry を選択して編集ボタンをクリックします.

7. カテゴリボックスでHeader/footer spaceを選択します.

8. オプションボックスでNo header space,No footer spaceまたはNo header or footer space

を選択します.

9. OKボタンを2回クリックして操作画面に戻ります.

◮ヘッダーやフッター用のスペースを大きくする

1. タイプセットメニューからプリアンブルを選択し,入力ボックスの適当な場所をクリックし

ます.

2. 次のようにしてヘッダーのスペースを広げます.

(a)プリアンブルの最後の行に新たな行を作成します.

(b)そして \setlength{\headheight}{x} と入力します. ここでxはヘッダー部の高さ を表します.

単位としてはTEXの計測単位のいずれも使用できます.

3. 次に新たな行に\setlength{\textheight}{x} と入力します. ここでxはテキスト部の

高さを表します.

テキスト部の高さは,当初の値からヘッダー用に追加した分を差し引いた値に設定します.

4. さらに新しい行を作成し,\setlength{\footskip}{x} と入力します.ここでxはテキス

ト部の下辺からフッター部の下辺までの距離を意味します.

5. OKボタンをクリックします.

◮ヘッダー下部に罫線を追加する

1. 文書にfancyhdr パッケージを追加します.

2. 本文の最初のページにカプセル化したTEXフィールドを挿入します.

3. 入力ボックスに次の2行のコマンドを入力します.

\pagestyle{fancy}

\renewcommand{\headrulewidth}{xpt}

(27)

2.2 ページレイアウトの調整 17

と5ポイントの罫線 を示します. ヘッダーの下の罫線を削除したい場合は線 の太さを0にします.

4. OKボタンをクリックします.

見出しをヘッダー長に合わせる

見出しが長すぎてヘッダーに入りきらない場合があります. そのような場合,短縮形の見出しを 定義できます.短縮形の見出しはヘッダーだけでなく目次にも出力されます(25ページ参照). こ の技法は標準のLATEXタイプセット仕様ではうまくゆきますが,他のタイプセット仕様では機能 しない可能性があります.

◮見出しの短縮形を定義する

1. セクションの見出しの先頭にカーソルを位置付けます.

2. 見出しの短縮形をカギカッコを付けて記述します.例を次に示します.

[New Shorter Heading]A Much Longer Heading to Announce This Section of My Doc-ument

2.2.5

ページ番号を変更する

ページ番号はタイプセット仕様,特にドキュメントクラスの情報に基づいて自動的に生成されま す. しかし微妙な設定変更を行いたいケースがいろいろと出てきます. 例えば文書の途中でペー ジ番号をリセットしたい,フロントマターの中ではアラビア数字ではなく小文字のローマ数字を 使いたい,ページ番号をページ中の他の場所に移動したい,あるいはページ番号を全く削除したい, 等々です. ページ番号の設定変更はパッケージを使うことによって,あるいは本文中にTEXコマ ンドを埋め込むことによって実現します.

ページ番号に関する有用な情報は, TEXやLATEXの参照文献(2ページ)やfancyhdrパッケー ジの記述(132ページ)の中にも見出すことができます.

ページ番号をリセットする

ページ番号の設定には微妙な調整を伴います. ある場合には特定のページに任意のページ番号を 振る必要が生じるでしょう.

◮任意のページ番号を設定する

1.ページ番号をリセットしたいページにカーソルを位置付けます.

2.カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

3. 入力ボックスに\setcounter{page}{x}と入力します.この場合ページ番号はxにリセッ

トされ,その値から1ずつ増えてゆきます.

(28)

ページ番号のスタイルを変更する

文書の一部では異なるスタイルのページ番号を使いたいといったニーズもしばしば起こります.

LATEXコマンドを使うことにより,ページ番号をローマ数字(大文字/小文字),アルファベット

(大文字/小文字),アラビア数字の間で切替えられます. スタイルを変更するとLATEXはページ番 号のカウンタを 1にリセットします. したがって必要に応じてページ番号のカウンタ値の再設定 も行います.

◮ページ番号のスタイルを変更する

1. ページ番号のスタイルを変更したいページにカーソルを位置付けます.

2. カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

3. 入力ボックスに目的のスタイルに合ったコマンドを入力します.

コマンド ページ番号スタイル

\pagenumbering{roman} 小文字のローマ数字

\pagenumbering{Roman} 大文字のローマ数字

\pagenumbering{arabic} アラビア数字

\pagenumbering{alpha} 小文字のアルファベット

\pagenumbering{Alpha} 大文字のアルファベット

4. OKをクリックします.

標準的なブック形式のドキュメントクラスの場合(71ページを参照),フロントマターの中では ページ番号として小文字のローマ数字を使用し,残りの部分ではアラビア数字を使用します. 選択 したシェルが異なるドキュメントクラスで異なるページ番号スタイルを使用していた場合, LATEX コマンドを本文中に挿入することでそのスタイルを変更できます.

◮フロントマター中でのみローマ数字を使用する

1. タイプセットメニューからプリアンブルを選択します.

2. 入力ボックスの適当な場所をクリックします.

3. 一番下に新しい行を作成します.

4. \pagenumbering{roman}と入力してOKボタンをクリックします.

5. 本文の先頭部にカーソルを位置付けます.

6. カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

7. 入力ボックスに\pagenumbering{arabic}と入力してOKボタンをクリックします.

この時,ページ番号はLATEXにより1にリセットされます. 具合が悪い場合は適宜リセット してください.

ページ番号を移動する

(29)

2.2 ページレイアウトの調整 19

規定します. ページ番号をこの中のいずれかに設定すれば良いわけです. fancyhdr パッケージに 関する詳細はオンラインヘルプ,もしくは本マニュアルの13ページまたは132ページを参照して ください.

選択したシェルによっては,ヘッダーやフッター領域に配置される内容が既に規定されている場 合があります. 従ってレイアウトを変更する際にはそれらを再定義する必要があります. 例えば ページ下中央に設定されているページ番号を削除したいとすると,まずその領域をブランクと再定 義します. ここではページ下中央にあるページ番号を右上に移動するにはどうしたら良いかを説明 します. この例を参考にしてページ番号の位置を適宜変更してください.

◮ページ番号をページ下中央から右上に移動する

1. 文書にfancyhdrパッケージを追加します.

2. 次の手順でページ番号を移動します.

(a)文書の本文にカプセル化したTEXフィールドを挿入します.

(b)入力ボックスに\pagestyle{fancy}と入力して新しいページスタイルを設定します. (c)次の行にコマンド\fancyhf{}を入力してヘッダーとフッターをクリアします. (d)さらに,次の行に\rhead{\thepage}を入力してページ番号を右上に出力します.

(e)パッケージによって自動生成されるヘッダー下部の罫線を除去したい場合には, 次の 行に

\renewcommand{\headrulewidth}{0pt}と入力します.

(f)パッケージによって自動生成されるフッター上部の罫線を除去したい場合には,次の 行に

\renewcommand{\footrulewidth}{0pt}と入力します.

(g)OKボタンをクリックします. または

(a)タイプセットメニューからプリアンブルを選択し,入力ボックスの適当な場所をクリッ クします.

(b)一番下に新しい行を作成します.

(c)上に記したbからfまでのコマンドを入力し,OKボタンをクリックします.

ページ番号を削除する

特定のページに対してページ番号を出力したくない場合には,本文中にLATEXコマンドを挿入 しページ番号の出力を抑止します. この場合,番号を削除した次のページからは,先行するページ と同様,再びページ番号が出力されます.

◮ページ番号の出力を抑止する

1. ページ番号の出力を抑止したいページにカーソルを位置付けます.

2. カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

(30)

2.2.6

段組みを編成する

SWPとSWで作成された文書の多くは多段組みでタイプセットできます. 個々のシェルに付

帯したタイプセット仕様によって段組みの数はあらかじめ決まっていますが,その設定を変更する ことが可能です. ほとんどのシェルは1段組みに設定されていますが,中には2段組みのものもあ ります. PDF形式のA Gallery of Document Shells をチェックしてみてください.

2段組みの文書を作成する場合,ドキュメントクラスオプションを変更するだけでは済まない場 合があります. 2段組みのオプションを指定すると, LATEXは本文全体を2段組みでタイプセット しますが,それがフロントマター全体に及ぶとは限りません.

文書のどの部分に多段組みを適用するか細かい制御を行いたい場合,multicolパッケージを利用 すれば最大10段までの文書が作成でき,さらに同一ページ内に1段組みの部分と2段組みの部分 を混在させることもできます. 詳細は150ページを参照ください.

◮2段組みを設定する

1. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタイプ

セットメニューからオプションとパッケージを選択します.

2. クラスオプションタブを選択して編集ボタンをクリックします.

3. カテゴリボックスでColumnsを選択します.

4. オプションボックスでTwo columnsを選択してOKボタンをクリックします.

5. OKボタンをクリックして操作画面に戻ります.

◮多段組み(マルチカラム)を設定する

1. 文書にmulticolパッケージを追加します.

2. マルチカラム環境の始点を定義します.

(a)マルチカラム環境の始点にカーソルを位置付けます. (b)カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

(c)入力ボックスに\begin{multicols}{x}と入力します. ここでxはカラム数です. (d)OKボタンをクリックします.

3. マルチカラム環境の終点を定義します.

(a)マルチカラム環境の終点にカーソルを配置します. (b)カプセル化したTEXフィールドを挿入します. (c)入力ボックスに\end{multicols}と入力します. (d)OKボタンをクリックします.

2.2.7

用紙の向きを変更する

(31)

2.2 ページレイアウトの調整 21

を指定することにより,あるいはgeometryパッケージを追加しパッケージオプションを変更する ことにより可能となります. ただしドキュメントクラスのオプション設定とパッケージオプション の設定は矛盾する可能性があるため,コンフリクトが生じないよう注意を払う必要があります. な お印刷結果の向きはプリンタの機能と設定にも依存します.

◮文書全体としての向きを変更する

• クラスオプションを利用します.

1. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタ

イプセットメニューからオプションとパッケージを選択します.

2. クラスオプションのタブを選択して編集ボタンをクリックします.

3. カテゴリボックスでOrientationを選択します.

4. オプションボックスで用紙の向きを選択しOKボタンをクリックします.

5. OKボタンをクリックして操作画面に戻ります.

または

geometryパッケージを利用します.

1. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタ

イプセットメニューからオプションとパッケージを選択します.

2. パッケージオプションタブを表示します.

3. 文書にgeometryパッケージを追加します.

4. 利用中のパッケージのリストからgeometryを選択して編集ボタンをクリックします.

5. カテゴリボックスでOrientationを選択します.

6. オプションボックスで用紙の向きを選択します.

7. OKボタンを2回クリックして操作画面に戻ります.

✂ ¡

J ドキュメントクラスとしてjarticle, jbook, jreportを使用している場合,ランドスケープ

への設定変更は少々複雑です. 一方,新たなjsclass(jsarticle, jsbook)の場合にはクラス オプションのPapersize specialを指定することにより用紙設定が簡易化されます. 操作 法については付録A.1(227ページ)を参照ください.

文書の中で一部のページだけ向きを変えたい場合にはportlandパッケージがお薦めです(159 ページ参照). テキストを回転させる機能を持ったlscapeパッケージ(146ページ)やrotating パッケージ(164ページ)を利用する方法もありますが,これらはSWP,SW内で使われている

TrueTEX Previewerとは互換性がありませんので注意してください. しかしPDFビューワはテ キストの回転をサポートしていますので, PDFタイプセットを使用する場合は問題が生じません.

✂ ¡

J DVIタイプセット時使用するdvioutの場合,回転機能に対応していますが,画像のタイプ

によっては制限が付く場合があります. PDFタイプセットの場合は問題はありません.

◮1ページのみ向きを変更する

1. 文書にportlandパッケージを追加します.

(32)

3. カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

4. 入力ボックスに\landscapeまたは\portraitと入力し,OKボタンをクリックします.

5. 元の向きに戻したい場所にカーソルを移動します.

6. カプセル化したTEXフィールドを挿入します.

7. 入力ボックスに\landscapeまたは\portraitと入力します.

8. OKボタンをクリックします.

用紙の向きを変更する場合,プリンタ設定の変更も必要となることがありますので注意してくだ さい. プリンタの設定方法は機種によって異なりますが,通常は設定タブが用意されています. 以 下に手順を示しますが,ガイドラインとしてみてください.

特定のページのみ向きが異なる場合は,基本的に同じ向きのページだけをまず印刷し,設定を変 更してから再度特定のページのみの印刷を行うというパターンとなります.

◮用紙の向きに応じてプリンタの設定を変更する

1. 操 作 画 面 か ら 印 刷 す る 場 合 は タ イ プ セ ッ トメ ニ ュ ー か ら 印 刷ま た はPDF印 刷を 選 択 し

ます. または

プレビューワから印刷する場合はファイルメニューから印刷またはプリント設定を選択し ます.

メニューコマンドはお使いのプリンタドライバまたはプレビューワによって異なりますの でご注意ください.

2. 設定あるいはプロパティに類するタブ,ボタンを探しクリックします.

3. 用紙の向きを選択します.

4. OKボタンをクリックして操作画面かプレビューワに戻ります.

TrueTEXの画面でランドスケープの文書を表示したい場合は,次の操作を行います.

TrueTEX Previewer上でのページの向きを変更する

1. タイプセットツールバーのタイプセットDVIプレビューボタン をクリック,または

タイプセットメニューからプレビューを選択します.

2. TrueTEX PreviewerのOptionsメニューからPreferencesを選択します.

3. Page Orientationの項を選択し,ページの向きを設定します.

TrueTEX Previewerは最も最近にセットされたページの向きを記憶しており,次回プレビュー 時にもその設定を使用します.

✂ ¡

J dvioutのプレビュー画面をランドスケープに変更する手順については付録A.1(227ペー

ジ)を参照ください.

2.2.8

用紙サイズを変更する

(33)

2.2 ページレイアウトの調整 23

はほとんどのシェルに対して適用できますが例外もあります. 詳細は137ページを参照してくだ さい. ドキュメントクラスとパッケージオプションの間でコンフリクトが生じる場合もありますの で,用紙サイズ設定に際してはご注意ください. 用紙サイズの変更にはプリンタ側の設定変更も伴 います.

◮用紙サイズを変更する

• クラスオプションを編集します

1. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタ

イプセットメニューからオプションとパッケージを選択します.

2. クラスオプションタブを選択して編集ボタンをクリックします.

3. カテゴリボックスでPaper sizeを選択します.

4. オプションボックスで目的の用紙サイズを選択し,OKボタンをクリックします.

5. OKボタンをクリックして操作画面に戻ります.

または

geometryパッケージを使用します.

1. タイプセットツールバーのオプションとパッケージボタン をクリック,またはタ

イプセットメニューからオプションとパッケージを選択します.

2. パッケージオプションタブを選択します.

3. 文書にgeometryパッケージを追加します.

4. 利用中のパッケージのリストからgeometryを選択し編集ボタンをクリックします.

5. カテゴリボックスでPaper Sizeを選択します.

6. オプションボックスで目的の用紙サイズを選択します.

7. OKボタンを2回クリックして操作画面に戻ります.

◮用紙サイズに合わせてTrueTEX Previewerの設定を変更する

1. タイプセットツールバーのタイプセットDVIプレビューボタン をクリック,または

タイプセットメニューからプレビューを選択します.

2. TrueTEX DVI PreviewerのOptionsメニューからPreferencesを選択して,さらにPage Sizeを選びます.

3. 目的の用紙サイズを選択してOKボタンをクリックします.

TrueTEX Previewerは最も最近に使用された用紙サイズを記憶しており,それを次回も使用し ます.

◮用紙サイズに応じてプリンタ設定を変更する

1. タイプセットメニューから印刷,またはPDF印刷を選択します.

2. ページ設定タブにある用紙サイズから目的の用紙サイズを選択します.

これらのコマンドやメニューの位置はお使いのプリンタドライバによって異なります.

参照

関連したドキュメント

“top cited” papers of an author and to take their number as a measure of his/her publications impact which is confirmed a posteriori by the results in [59]. 11 From this point of

The mathematical and cultural work of the Romanian geometer Gheorghe Tzitzeica is a great one, because of its importance, its originality but also due to its dimensions: more than

We find the criteria for the solvability of the operator equation AX − XB = C, where A, B , and C are unbounded operators, and use the result to show existence and regularity

In particular, we show that the q-heat polynomials and the q-associated functions are closely related to the discrete q-Hermite I polynomials and the discrete q-Hermite II

In the further part, using the generalized Dirac matrices we have demonstrated how we can, from the roots of the d’Alembertian operator, generate a class of relativistic

In the further part, using the generalized Dirac matrices we have demonstrated how we can, from the roots of the d’Alembertian operator, generate a class of relativistic

The procedure given in Section 4 detects representa- tions which are discrete and faithful with torsion–free image, by constructing a fundamental domain for the induced action

This work was supported by the Open Fund (PLN1003) of State Key Laboratory of Oil and Gas Reservoir Geology and Exploitation (Southwest Petroleum University), the Scientific